じぶんの家で暮らすことについて、それを叶える住まいという点では、
ちきりんさんのこちらの電子書籍がほんとーに参考になった。
じぶんちing(自分の家で暮らし続けること)を目指す人の必読書だと思う。
Vol.4 高齢化対策リフォーム入門 キンドル・リノベシリーズ (ちきりんブックス) Kindle版
https://www.amazon.co.jp/Vol-4-高齢化対策リフォーム入門-キンドル・リノベシリーズ-ちきりんブックス-ちきりん-ebook/dp/B08X6S5R3N
じぶんちingに必要なリフォームについて、目から鱗のアドバイスがちりばめられている。
私は元々、ちきりんさんのブログのファンだった事もあって、こちらの電子書籍を知った。
ちきりんさんが常に言っているのは、”自分の頭で考えよう”。
ほんとうに自分の頭で考えられる力こそが、生きる力だと思う。
他のどんな専門家が書いた本よりも、具体的で納得できる指摘が多かった。
この本の中で高齢化に伴って自宅のリフォームをすすめる理由は、
「年代によって住みやすい家は変わる」から。
言われてみれば当たり前だけど、言われないと気がつかない。
フォームって、部屋の間取りを変えるため、・・くらいにしか考えてなかったから。
例えば、30代で結婚して家を買った場合、
子供部屋をどこにいくつ作ろうか?
家族がコミュニケーションを取りやすい間取りは?などなど
子育てを中心に考えられた家になっていることがきっと多そう。
でも、さいごまで過ごすための家に大事なのは、次の3つの視点。
1.寝たきり予防
(転倒防止のためのバリアフリー、ヒートショック防止のための断熱など)
2.自立した生活のしやすさ
(トイレへの行きやすさ、食事の準備のしやすさなど)
3.介護者の介護しやすさ
(車イスを押せる廊下の広さ、浴室の大きさや動線など)
本の中では、それぞれ詳細に具体的な対処方法が書かれています。
ただ、自分が在宅医療を行う診療所で勤務する中で感じることは、
これらの条件を満たす家でないと最期まで自宅で過ごせないのかというと、そんなことはなくて、逆にリフォームなんて考えたこともないというお家がほとんどだという事。
必要に迫られて、ケアマネージャーや訪問看護師のアドバイスに沿って、
介護保険で借りられる福祉用具や、介護保険で可能な住宅改修を行うことが多い。
でも、だからリフォームが必要ないわけでは全くないと思います。
そもそも、ある日突然、転倒して大腿骨骨折をしてしまった高齢の方とかの場合、
病院を受診したのちは、もう元の自宅で1人で暮らすことが困難になってしまい、
在宅診療所が訪問診療を行う時点で、すでに施設に入居しているケースが多い。
でも、もしも早い段階で住まいリフォームをしていれば、
転倒を防げたかもしれないし、車イスになっても自宅で過ごしやすい環境だったかもしれない。
ということで、
なるべく自宅で暮らす、じぶんちingのためには、
住まいについて早い段階から考えておくって、とても大事な事だと思います。
Let's be じぶんちing!!